PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)について、初心者の方にも分かりやすく解説します!

一言でいうと、PWMは「スイッチのONとOFFをめちゃくちゃ高速で切り替えることで、実質的なパワー(強さ)を調整する技術」です。

1. なぜPWMが必要なの?

例えば、部屋の電球の明るさを半分(50%)にしたいときや、扇風機の風量を弱にしたいときをイメージしてみてください。

  • アナログな方法(電圧を下げる):

    流す電気の「強さ(電圧)」を直接小さくします。

    一見シンプルですが、余分な電気を熱として捨てることになるため、エネルギーの無駄が多く、機器が発熱しやすいというデメリットがあります。

  • PWMな方法(時間を調整する):

    「満タンのパワー(ON)」と「ゼロ(OFF)」だけを使います。

    その代わり、スイッチを入れる時間と切る時間の割合(長さ)を変えることで、トータルでの明るさやパワーを自由にコントロールします。これが非常に効率的なのです。

2. たとえば「パラパラ漫画」や「電球のカチカチ」

人間は、あまりにも速い変化を目や体で追うことができません。

  1. カチカチの例え

    電気のスイッチを1秒間に100回という猛スピードで「ON/OFF」させたとします。

    • ONの時間とOFFの時間を半々(50%ずつ)にすると、人間の目には「半分の明るさでずっと点灯している」ように見えます。

    • ONの時間を長め(80%)、OFFを短め(20%)にすると、「かなり明るく」感じられます。

  2. パラパラ漫画の例え

    パラパラ漫画をすごく速くめくると、絵がなめらかに動いて見えますよね。PWMも同じで、高速でカチカチ切り替えることで、結果的に「なめらかなパワー調節」を実現しています。

3. PWMの重要用語:デューティ比

PWMを理解する上で、1つだけ覚えておくと便利な言葉が「デューティ比(Duty Ratio)」です。

1回のON/OFFの周期(時間)の中で、「ONになっている時間の割合」をパーセント(%)で表したものです。

デューティ比 ONとOFFの割合 モーターの動き・LEDの明るさ
0% ずっとOFF 完全に停止 / 消灯
25% ONがちょっと(25%)、OFFが長め(75%) 弱く回転 / 薄暗く点灯
50% ONとOFFが半々 半分のスピード / 中くらいの明るさ
100% ずっとON 全速力で回転 / 最大の明るさ

duty

4. どんなところで使われているの?

実は、私たちの身の回りのあらゆる電子機器でPWMが使われています。

  • スマホやPCの画面: 画面の明るさ(画面のバックライト)調整

  • エアコンや冷蔵庫・扇風機: モーターの回転数を制御して節電するインバーター技術

  • サーボモーター(ロボットのアームなど): 信号のON時間(パルス幅)の長さによって、モーターを回す角度を正確に指示する(※今回のトマト収穫ロボットの設問3で出てきた仕組みです!)

  • IH調理器: 火力の調整

まとめ

  • PWM = スイッチの高速ON/OFF切り替え

  • ONにする時間の長さ(パルス幅/デューティ比)を変えることで、パワーや角度をコントロールする

  • メリット = 電気のムダ(熱)が少なく、細かく正確なコントロールができる

Last modified: Saturday, August 8, 2026, 4:25 PM